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宥「那岐ちゃん、ここに置いてあった湯のみ知らない?」
那岐「やっぱり宥のだったか、引っくり返したら困るだろうに何でその辺にほっぽっておくんだ」
宥「ふえっ? だ、だって飲みかけだったから……」
那岐「飲みかけだったら余計に放置しちゃダメだろう、次からちゃんと片付けなさい」
宥「は、はぁーい、ごめんなさい……」
七実(おかんだ)
泉(おかんや)
絹恵(おかんや)
憧(宥姉……) ハァ
七実「那岐様って面倒見いいよね」
那岐「え、そう、ですか?」
絹恵「まぁ部長ですからね」
那岐「なんか改まって言われると照れるな……」
泉「普段の練習のときも、自分が打つというよりは、指導を優先してくれてるのが申し訳ないっス」
憧「そうね、悔しいけど」
宥「1年がそんなこと考えて遠慮してちゃダメだよぉ」
七実「そうそう、私なんて未だに那岐様に下着脱ぎ散らかすなって怒られるくらいだし」
絹恵「藤白さんチームはもうちょっとしっかりしてください」
憧「しっかりとかその前になんで部室で下着を脱ぎ散らかすのか」
七実「人間はね、生まれたときは誰しもが下着なんて着けていなかったんだよ」
泉「生きてる途中では着けてても良いはず」
泉「……くあ、なんだか眠くなってきましたわ、そろそろウチ帰ろうかなぁ」
七実「イズミンって近いところ住んでるんだっけ?」
泉「こっから30分くらいんトコですね」
憧「うわ、羨ましいー、私なんて吉野から2時間かけて来てるのに」
絹恵「うわホンマ、憧ちゃん大変やなぁ」
憧「まぁ、通えないことも無いですし」
泉「宥さんも吉野なんですよね」
宥「そうだよ~」
宥「そうだよ~」
那岐「愛宕も実家だよな」
絹恵「そうですね、私も通学に3~40分くらいです」
宥「私としては一人暮らしも羨ましいなぁって思うよ」
七実「いやいや、一人暮らししてると、実家ってこんなにありがたかったんだって事が分かるんだよ」
泉「んー、例えばどんなところがですか?」
七実「なんと洗濯済みパンツの残量を気にしなくても良い」
絹恵「……うら若き20代女子じゃなくて完全におっさんのそれなんですけど」
那岐「パンツくらい毎日洗ってくださいよ……」
七実「ちゃんと洗ったやつ着けてるよ!? でもローテが一周するとか考えなくても良いって言うかさ!?」
憧「言い訳すればするほどドツボですからねそれ」
絹恵「でも新免先輩は一人暮らしでもきっちりしてそうですよね」
憧「あっ、確かに」
那岐「そんなことないぞ? 私だって普段はかなり手抜きしてる」
宥「た、例えば?」
那岐「えーと、例えば今日のお弁当は昨夜の残り物だし、掃除は2日に1回しかしてないし」
七実「グワーッ!」
宥「グワーッ!」
絹恵「あーっと藤白くんと松実くんふっとばされた!」
泉「レベルが違いすぎたみたいやな……」
那岐「あ、それと刀の手入れも最近は週に1回しか出来てないな」
憧「いやそれ普通いらないやつです」