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※咲-Saki- 本編3年後の二次創作SSです
※大学に進学した面々がガヤガヤするやつです
※登場人物などについてはキャラ一覧をどうぞ
※大学に進学した面々がガヤガヤするやつです
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数絵「――つまりですね、誠子さんがロングヘアになることで恵まれない子供たちが救われる訳なんですよ」
恭子「……なぁ、この話ってうちが付き合わんとアカンやつなんか?」
数絵「交通事故だと思って諦めてください」
恭子「自分から事故言うてもうてるやんけ……」
智葉「おはよう…… お、末原か、南浦も」 トビラガラー
恭子「ん、辻垣内?」
数絵「おつかれさまです」
智葉「……二人にちょっと頼み事があるんだが、いいか?」
恭子「えっ」
数絵「えっ」
智葉「……なんなんだその反応は」
恭子「あ、いや、辻垣内が頼みごととか珍しいなぁ思てな」
智葉「お前達の中の私は一体どういうイメージなんだ……」 ハァ
数絵「野良犬相手に表道具は用いぬとか言いかねないと」
智葉「よし、ハイクを詠め、カイシャクしてやる」 チャキ
数絵「いや死んじゃいますけど!?」
恭子「そのバストは豊満であった」
数絵「誰の!?」
恭子「で、どないしたん?」
数絵「覚悟完了しました、当方に迎撃の用意ありです」
智葉「いや、そんなに深刻な要件じゃないぞ、お菓子を作ろうと思って、それを試食して欲しいっていうだけだ」
恭子「……それだけ?」
智葉「それだけだ」
数絵「……なーんだ、心配して損したどころか、智葉さんの料理とか役得にもほどがあるじゃないですか」
恭子「辻垣内の料理めっちゃ美味いのはよう知っとるけど…… お菓子?」
智葉「そう、お菓子」
恭子「……そういうことかい」
智葉「そういうことだ」
数絵「? どういうことです?」
智葉「私は今まで洋菓子を作ったことがないし、そもそもあまり食べたこともないんでな、他人の意見が欲しい」
恭子「流石料亭の娘やな」
数絵「はぁ」
恭子「うちには多治比がおるからな、料理上手で通っとる身としては下手なモン出せんわなぁ?」 ニヤニヤ
数絵「なるほどぉ、真佑子さんはお菓子作るの上手ですからねぇ」 ニヤニヤ
智葉「……う、うるさいな、それで試食してくれるのかそうでないのか、どっちなんだ」 カアアァ
恭子「はっはっは、いくらでも頼ってもらってええで、辻垣内ならそこまで致命的なモンは出てこーへんやろし」
智葉「致命的ときたか…… まぁ、ありがとう」
数絵「ちなみに何を作るんですか?」
智葉「そうだな、まずは……クッキーからかな?」
恭子「ん、まぁそれがセオリーやろ、最初はな」
数絵「クッキーですか、というと、鯖ですね!」
恭子「………………『サバですね!』!?」
数絵「あれ、サバクッキーご存知ない?」
智葉「……鯖はクッキーにもなるのか、なんというか、万能食材だな」
恭子「いやそんな禍々しい響きのお菓子、二十一年も生きてきて初めて知ったんやけど!?」