※咲-Saki- 本編3年後の二次創作SSです
※大学に進学した面々がガヤガヤするやつです
※登場人物など詳細についてはアバウトをどうぞ

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智葉「だから言ってやったんだ、それだったら素直に魔王魂の曲を使っておけって」

恭子「えー、でも曲に実家のような安心感がありすぎるんちゃう?」

智葉「だからいいんだろ、RPG作るんだったら聞きなれた曲の方がイメージをつかみやすいし」

やえ「あ、いたいた、ねぇ、二人に聞きたいことがあるんだけど、少しいいかしら?」

智葉「小走か、髪型というかドリルなら今日もいつも通りキマってるぞ?」

やえ「んなこと聞きに来たわけじゃないわよ!」

恭子「初恋でもしたん?」

やえ「失礼の塊だけど、とりあえず初恋がまだって決めつけたあたりで宣戦布告とみなすから」ホッペタノビー

恭子「ふぉれふゃほいひふぁふぉほあふん?」ノビー

智葉「何言ってるかまったく分からんぞ」




やえ「これ、この牌譜なんだけど」

智葉「ん? ……ああ、これ昨日の練習で南浦が大爆発した奴か」

恭子「あれエグかったなぁ、同卓せんで助かったわ」

やえ「五順以内の満貫ツモが五回続いた時は眩暈がしたわ」

智葉「流石にツモられてはおまえでもどうにもならんか」

やえ「いや流石に途中から全力で止めにいってたんだけどね……」

恭子「マジか、小走でも止められんのやったらもう後ろからバックドロップするしかないやん」

やえ「ダイレクトアタック!?」

智葉「リアルサイクバーストか何かか?」




智葉「あいつ本当に調子の波が激しすぎるからな」

恭子(……漫ちゃんといい、なんかうちこういうタイプの後輩の指導ばっかりやってる気ぃするなぁ)

智葉「なんだか、そういう所は上重と似てる気がするな?」

恭子「いひぇっ? そ、そやろか?」

やえ「なんて声出すのよ…… 上重って?」

智葉「こいつの高校の後輩で、いまは高松の二軍にいるな、私とインハイで戦ったんだが」

やえ「……ふ~ん」ニヤニヤ

恭子「…………なんや、なんか言いたそうやな」

やえ「べっつに~?」ニヤニヤ

恭子「くっ、腹立つ……」




やえ「で、昨日の南浦だけど、南場の熱風と元々の運は別物ってことなのかしら」

恭子「恐らくはそうやろな、南場の豪運が単純に上乗せされたと」

智葉「昨日の南浦はとてもツイてて、それに南風が加わってとんでもない事になったということか」

やえ「……東場で別に弱くなるって訳でもないのに、羨ましい能力だこと」

恭子「ホンマやで、便利な道具なしで頑張ってる凡人の事も少しは考えてほしいわ」

やえ(……あんたはあんたで色々おかしいけどね)

智葉(でもそれを言っても絶対否定するからなこの自称凡人は……)

恭子「……急に黙ってどうかしたんか?」

智葉「いや、末原は本当に面倒臭いやつだなと思ってな」

恭子「なんでうち今唐突にdisられたん!?」

やえ「で、その南浦の牌譜のここなんだけど」

恭子「何事もなかったように話を戻してくる……メゲるわ……」