星夏「そうですね、昨日まで結構寒かったんですけど」
白望「あったかくなったせいでぼんやりしちゃって、動くのがダルい……」 ダルー
星夏「今までの寒かったとき以上にダルがりが加速していくのか……」
白望「否めない」 グデー
藍子「先輩、寒かったら寒かったで外に出ないでしょ」
星夏「オールシーズンじゃないか(困惑)」
もこ「な、夏は夏で、辛いですもんね」
白望「八月ーは暑さで動くのがダルいぞー……」
藍子「酒飲み音頭かな?」
もこ「で、でも、今日くらいあったかいと、体温が上がって動きやすいのは、確か」
星夏「ははは、もこちゃんまでなに爬虫類みたいなこと言ってるの」
白望「ちょ、私は言ってても良いみたいな言い方」
藍子「まぁもこは割りと低血圧みたいだからなー」
もこ「あ、朝に気温氷点下とか、軽く死ぬ」
星夏「翻って、なんと私は普段から血圧が高め! タフすぎてソンはない!」
もこ「か、かっこいいタル~」
藍子「いやよく考えたらそれだいぶダメっていうか、長期的に見てタフじゃなくなるやつじゃないそれ?」
白望「そもそも血圧と体温ってそこまで関係ないしね」
星夏「でも、暖かくなりだして、いよいよ奴らが活動を始めましたね……」
藍子「奴らって?」
星夏「花粉ですよ花粉! 奴らの波状攻撃を前に鼻粘膜という名の堤防は決壊寸前ですよ!」
もこ「み、見た目は割りと平気そうに見えるけど、か、花粉症だったんだ」
星夏「普段は強めのアレルギー薬を飲んでるからね……」
藍子「眠くなったりしないの?」
星夏「ぽかぽか陽気とのコンビネーションで、控えめに言って意識がスカイラブハリケーンしそうです」
白望「ほんとそれ」
藍子「いや先輩は普段からただ眠いだけでしょ!?」
もこ「そ、外に洗濯物とか干してると、凄いくっついてくるらしいね……」
星夏「この時期は乾いた後にはたいてから洗濯物を取り込まないと大変なことになるからね」
白望「大変だなぁ」
藍子「小瀬川先輩は洗濯とかしないんですか?」
白望「洗濯はあまり…… 胡桃とかが担当だから……」
もこ「じ、じゃあ、シロさんの担当は……?」
白望「料理と掃除かな、家事は基本ローテーションだけど、私洗濯するの下手だから」
藍子「料理が出来て洗濯苦手っていうのもなかなかになかなかですね」
もこ「下手、って、どういうことですか……?」
白望「脱水までした後で干すの忘れちゃうんだよね」
星夏「苦手っていうか、それ、うん」
星夏「家事がローテーションなんですか、シェアハウスっていうのもなかなか楽しそうですね」
白望「サボったら皆に怒られるっていう点を除けばね」
藍子「一点の曇りもなく先輩が悪いですよそれ」
白望「昔は一般的なクリーンキーパーだったけど、膝に矢を受けてしまってね……」
藍子「まるで意味が分からんぞ!」
白望「掃除なんて時折サボるくらいでもいいと思うんだけどな……」 フゥ
星夏「先輩、それ普段からやってる人じゃないと言っちゃダメなヤツです」