kojinkessyou


インターハイには魔物が居る。
まことしやかに、あるいは冗談交じりで語られるその言葉は、果たして真実の一片を捉えてはいた。


――――インターハイ個人戦決勝卓。
魔王が、そこには存在していた。


「しまった! 荒川のヤツがチョーカーに捕まった!」
「あ、ぐ、ぐううう! じ、雀力が、力が抜けていく……!」
「憩! しっかりして!」

「クハハハハ! いかに呼びかけようとて無駄なことよ、『魂縛のチョーカー』が装着された以上、そやつは我の操り人形となる…… この決勝戦、せいぜい手駒として働いてもらうぞ!」


魔王、湯佐。
インハイ個人戦という神聖なる場に突如降臨した暴風は、まさに魔王と呼ぶにふさわしい威容と実力をふるい、またたく間に選手たちを薙ぎ払い、戦場を蹂躙した。
何人もの選手たちが彼女の放つ瘴気に呑まれ、粉砕され、折られていった。


「敵…… 排除……」
「憩っ! 憩――!!」
「落ち着け宮永! ヤツはもう”魔の雀力(チカラ)”に取り込まれている!」

「ツモ……  平和三色ドラ1……!」 ドガアアアァァァン
「…………っ!」
「ぐっ、ああああああああ!」
「ハハハハハ! いいぞ、そのまま二人とも葬り去ってくれる!」


――――傷つき、倒れ伏す高校生雀士たち。

人間は自然現象に抗うことなど出来はしない。
それはこの決勝卓という場も、また例外ではなかった。

いや、例外ではない、そのはずであった。


「はあぁぁああ!!」
「な、何ィ!? 我が操り人形を抑え込んだ!?」
「さ、智葉!?」
「辻垣内智葉! 貴様一体何をした!」
「荒川のヤツを操って同士討ちをさせ、動揺を誘おうとしたんだろうが、ぼ、墓穴を掘ったなっ……!」

「私の剣は魔を祓う…… このチョーカーの力を封じることで、お前にも影響が及ぶとは考えなかったのか?」
「ぐっ、し、しかしそのチョーカーを押さえ込む程の力、貴様もただでは済まないはず!」

「……そうさ、だから託す」


「宮永、行け」
「さ、智葉……?」

「ぐっ…… わ、私が押さえ込んでいる間に、ヤツを討てと言っているんだ!」
「で、でも!」
「早く行け! 私だってそう何分も耐えていられないぞ!」
「……っ!」


悲壮な決意に満ちた表情で、膝を付く湯佐の前に立つ照。

「これで…… 決める!」
「ぐ、ぐううううっ! おのれ、おのれええええええ!」


それは、宮永照が「魔王」と呼ばれるようになるまでのお話――――


―――――


とまぁ、ここまでご紹介していたあらすじは完全に嘘あらすじなんですが、来たる8/12(金)に夏コミにて頒布される合同誌「さきみっくす」に参加することになっておりますので、本記事ではその宣伝をしたいと思います。
なんか前置きめっちゃ長かったっすね。(他人事)
 

sakimix


さきみっくすについてはこことかこことかを参照してください。
(一か月更新してない広告が出るのはスルーで)

場所は東地区マ-21aですって!
コミケに参加したことないからよく分からないですけど! どこですかそれ!


ちなみに、私の相方さんはワワワさんです。
上下巻セットで購入するとワワワさんの美麗イラスト入りグッズがつくらしいので、同時購入してくれよな!
私も当日は買いに行ったりするので、ビッグサイトで僕と握手!とかは特にしなくてもいいですが、色々と宜しくお願いしてくださると嬉しいです。


ちなみに、上記の嘘あらすじですが、二つプロットを用意して相方さんに選んでもらったうちの、選ばれなかった方のプロットを流用しております。
可能性として、本当に上記のようなSSを寄稿していた可能性もあると考えると震えが来ますね!
戦犯度やばそう。 もう一つのほうで本当に良かった。