※咲-Saki- 本編3年後の二次創作SSです
※大学に進学した面々がガヤガヤするやつです
※登場人物などについてはキャラ一覧をどうぞ

doyahisa


久「……さ、どっちだ?」

藍子「…………」 キーン

久「…………」

藍子「……右かな?」

久「……はぁ、本当凄いわねその能力」 セイカーイ

藍子「いやぁ、手放しで褒められると照れますな」 テレテレ

白望「反響定位、だっけ、音で物の形がわかるってやつ」

藍子「そーですそーです、手を後ろに回そうがどっちに持ってるか丸わかりですよ」

久「そんなにこのイチゴが食べたかったの? 藍子ったらいやしんぼね……!」

藍子「当てさせといてこの言いぐさ」

白望「私のイチゴ食べる?」 ハイアーン

藍子「いや別にイチゴが欲しいから当てられたわけじゃないんですけどね!?」

白望「いらないの?」 アーン

藍子「いりっ……ま、す、けどっ……!」

久(結局もらうのね)




藍子「イチゴには勝てなかったよ……」 モグモグ

久「あ、そういえばイチゴといえば、このあいだ飲み会で佐々野プロに会ったわよ」

藍子「え、佐々野って、あのちゃちゃのんですか?」

久「そう、廿日市の」

白望「…………ちゃちゃのん、って……?」

久「あ、知らない? 私たちと同級生のアイドルプロ雀士なんだけど、名前が佐々野いちごって言うのよ」

白望「同級生? じゃあインハイとか出てたの?」

久「いや、私たちと同じ団体戦Bプールで出てたでしょ…… 他の試合観てなかったの?」

白望「ダルい」

久「知ってた」

藍子「知ってた」




藍子「でも、そうか、二人とも高校の時に戦ってたんでしたっけ」

久「団体戦だから直接当たってはいないけどね」

白望「……まさか大学で一緒になるとは思いもしなかったけど」

久「あはは、まぁ、そうねぇ」

藍子「そう言えばなんでお二人はこっちの大学に来たんです? そんなに近くないですよね、二人とも」

白望「私は豊音とエイスリンがこっちのプロチームに入ることになったから、一緒なら楽が出来るかなって」

藍子「……え、楽できるからとか、そんな理由だったんですか」

白望「そうだけど」

久「ふふ、私前に姉帯さんに事情聞いたことあるけど、それだけが理由じゃないわよねー?」 ニヤニヤ

白望「」

藍子「えっ、他に何か理由があるんですか」

久「ふふふふふ、さーて、どうなのかしら? こ・せ・が・わ・さん?」

白望「…………あとで豊音とかに直接聞いて……」 ダルイ

藍子「なんでそこでぶん投げるの先輩!? 小瀬川せんぱーい!?」




白望「……そういう竹井はどうして、こっちに来たの」

藍子(露骨に話題を逸らしに来た)

久「ん、え、私? 私は単純にインカレで日本一になるためよ」

藍子「入学する時にそこまで考えてたんですか?」

久「いや、普通考えるでしょ…… むしろ一番考えるでしょ……」

藍子「私の場合は近くで麻雀部がある大学を探しただけなんで」

白望(選び方が雑)




白望「……? あれ、でも私達が入学した時って、うちの麻雀部そんなに強豪ってわけでもなかったんだけど」

久「最初から人数が多いとやりにくいしねぇ、それに将来性はあるってわかってたし」

藍子「将来性?」

久「そ、将来性」

白望「……どういうこと?」

久「さーてねー?」 フフーン

藍子「あ、だめだこれ、真面目に答える気のないやつだ」 カシャ

白望「まぁ、竹井が話す必要がないって思ってるんだったらそうなんだろうし、それでもいいけど」

藍子「とりあえず部長が調子のってドヤ顔してたってまこに写真送っとこうっと」 

久「なんでまこ!?? っていうかいつの間に写真撮ったの!!?」

白望「その画像あとで私にも頂戴、部の共有メールでみんなに転送しておくから」

藍子「分かりました!」

久「やめてえええええ!」