※咲-Saki- 本編3年後の二次創作SSです
※大学に進学した面々がガヤガヤするやつです
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tomatokoori


揺杏「おー、尭深」

尭深「ごめんね揺杏ちゃん、遅くなっちゃった」

揺杏「いんや、大丈夫だよ、まだ14時前だし」

尭深「私がかき氷を食べに行きたいって言い出したのに」

揺杏「いや関係ないっしょ、私も食べたくなったから来たわけだし」

尭深「ふふ、ありがとう、それじゃ行こうか?」

揺杏「ここからそんなに遠くないんでしょ? お店」

尭深「調べた限りではね」

揺杏「んー、あっついから早いとこ冷房効いたとこに入りたいんだけどな」

尭深「……ごめんね、どのくらい待ってたの?」

揺杏「えっ、あ、えっと、だーいじょうぶだって、全然待ってないから、だいたい5分くらい?」

尭深「それならいいんだけど……」

揺杏「だいたい約束の時間には間に合ってんだからさ、気にしなくていいって」

尭深「お詫びにこれから行くお店のかき氷、揺杏ちゃんに奢ってもらわなきゃ……」

揺杏「いや、だから気にしなくて…… んんん、あれ、奢り奢られの関係おかしくね? 私が奢るの?」

尭深「さ、早くいこう揺杏ちゃん」

揺杏「渋谷さん!?」




~ 店内 ~

揺杏「いやぁ、やっぱりこの時間帯は空いてたか、良かった良かった」

尭深「食べ○グとかで結構点数高かったから、ちょっと心配だったけど」

揺杏「まぁ流石に平日のアイドルタイムにまで混んでるとなったらちょっと来づらいしね」

尭深「揺杏ちゃんはかき氷何にする? レモン? イチゴ? トマト?」

揺杏「え、トマトのかき氷なんてあんの、結構生臭そうなんだけど」

尭深「別のところで食べたことあるけど、美味しいよ」

揺杏「へー、まぁ私は無難に宇治金時にしとくわ」

尭深「私は宇治白玉」

揺杏「……いや今の話の流れでトマトいかないんかい」

尭深「トマトのかき氷なんて意識高い系の食べ物、決して口にするべからずだよ」

揺杏「手のひらクルックルだなっていうか、別のところで食べたってさっき自分で言ってたじゃん……」




揺杏「……あっという間に食べ終わったな」

尭深「まぁかき氷は早く食べないと溶けちゃうからね」

揺杏「うあ、冷たいもの食べると急にあったかいものが欲しくなるな」

尭深「かき氷注文するとお茶は無料でもらえるみたいだから、頼む?」

揺杏「え、マジでなん? そりゃ助かる」

尭深「そういうと思ってさっき注文しておいたよ」 ニコッ

揺杏「っかー、デキる女! 瀟洒!」

店員「お待たせしました、お冷です」 コトッ

尭深「あ、どうもありがとうございます」

揺杏「お冷かよ!!! お茶じゃねーのかよ!!!」

尭深「あとでお茶も来るよ」

揺杏「いやそういうことを言ってるんじゃなくて! なんでお冷もくるの!?」

尭深「タイミングをずらしてお冷が先に来るようにしたから」

揺杏「…………このいたずらっ子めぇ☆」

尭深「てへ☆」

揺杏「……はぁああああああああ」

尭深「すごい深々とした溜息だったね」

揺杏「誰のせいだよ、誰の……」