京太郎「あ、すいません、まだでした」
誓子「まったく、今週の月曜日までだったんだから、早く出しなさいね」
京太郎「申し訳ないっす…… 今のところ候補地って何処が挙がってるんです?」
誓子「旭川と秋田と福島ね」
京太郎「……なんか候補地偏ってませんか? なんというか、お米が美味しいところというか」
誓子「べべべ別に酒処で有名な場所を挙げてるとかそういうわけじゃ」
京太郎「語るに落ちてんだよなぁ」
誓子「というか、これ私だけが挙げたわけじゃないし、みんなの意見を集約しただけだし」
京太郎「はぁ、桧森先輩ってそんなにお酒好きでしたっけ?」
誓子「う、き、嫌いじゃないわよ」
京太郎(素直に好きって言わないあたりとてもとても誓子先輩やなって)
誓子「京太郎君ってまだ未成年よね」
京太郎「ッス」
誓子「一応未成年組にも楽しめるように色々考えてるから期待していいわよ」
京太郎「何か女の子とのドッキリイベントでも企画してあるんでしょうかぐへへへ」
誓子「単純に美味しい料理とかそういう話なんだけどいっぺん死んだほうが良いんじゃない?」
京太郎「辛辣」
京太郎「まぁ冗談はともかく合宿ってどんな感じなんです?」
誓子「……ああ、そういえば一年目だからどんな感じなのか分からなかったのか」
京太郎「そういえばて」
誓子「なんだか馴染みすぎて一年生っていう感覚がなかったわ」
京太郎「喜んで良いんだかなんだか、よく分からない評ですね……」
誓子「うーん、普段の練習とそんなにやることは変わらないわよ、ソレを旅館をやるってだけで」
京太郎「旅館ですか!」
誓子「そう、ちゃんと温泉付きの所でね」
京太郎「なんだ、普通に楽しみすぎるやつじゃないですか」
誓子「どんなのだと思ってたのよ……」
京太郎「いや、このあいだ浅見先輩が、山で石を拾ってきて牌を作るとか言ってたんで」
誓子「………………なにそれ……」
京太郎「なんか普段使ってる自動卓に感謝するために牌を手作りして」
誓子「いやそれ確実にからかわれてるだけだからね」
京太郎「でも浅見先輩めっちゃ楽しみにしてるって言ってましたよそれ」
誓子「それを楽しみにしてるって時点で違和感感じなかったの!?」