明華「ええ、先ほど実家に顔を出すということで帰りました」
由華「そうか、うーん、ニルギリの淹れ方教えてもらおうと思ってたんだけどな」
恵「……え?ニルギリって紅茶の茶葉ですよね、茶葉で淹れ方って違うんですか?」
由華「らしいんだよね、私もまったく知らなかったけど」
恵「へぇ……」
明華「ふふ、最近由華ちゃんは尭深に色々教わっているんですよね」
由華「麻雀に次いで熱心に取り組んでいると言っても過言じゃないな」
恵「学生とは一体……うごごご」
由華「まぁお茶係を尭深にばっかりさせるわけにもいかないっていう理由もあったりなかったりするんだけどさ」
恵「……すみません、本当なら私たち一年がやればいいだけの話なんですが」
明華「あの素晴らしいお茶を飲んでしまったら、もう自分のお茶なんて自信がなくて出せませんよね……」
由華「私なんて初めて尭深のお茶を飲んだ時に思わず『ごめんなさい』って言っちゃったよ」
恵「………………なぜ謝罪を」
由華「いや、誇張抜きに天国というか、天使が見えた気がして」
恵「何かやましいことでもあったんですかね……」
明華「そういえば日本では告解が許されなかった場合、上から冷水が降ってくるというのは本当ですか?」
恵「それはバラエティだけですし!? そもそもネタが古いし!?」
恵「……あれ、でも尭深さんっていつも緑茶のイメージなんですけど、紅茶もお詳しいんですか」
由華「尭深は『お茶』と呼べるものならだいたい勢力圏におさめてるよ」
恵「尭深さんは戦国大名かなにかなんですかね」
明華「尭深は緑茶や紅茶だけじゃなくて、ハーブティーにも詳しいんですよ」
恵「へぇ、凄いんですね」
由華「ああ、薬草研究部からハーブ貰って自分でハーブ干したりしてるんだっけ?」
恵「自家生産!?」
明華「なかなかそこまでやる人は居ないですよね」
恵「むしろなぜ麻雀部に居るのか不思議なレベルなんですが……」
明華「でもハーブとかを魔女鍋で煮込んでるイメージは容易に想像しやすいし似合ってると思いませんか?」
恵「……………………そ、そそそんなことないですよ! 失礼ですよ!」
由華「いま容易に想像してたよね」
明華「まぁ尭深は寡黙ですが、なんというか、何事にも妥協しない姿勢はとても『らしい』と思います」
由華「麻雀でもそういう感じだね、劣勢でも最後まで油断ならないというか」
恵「そうですね、本当に凄い人だと思います」
明華「でも魔女スタイル似合いますよね?」
恵「…………ノーコメントで」
明華「ヒッヒッヒ、練れば練るほど色が変わって……」
恵「!!?」
由華「こうやってつけて……」
恵「……ふっ、くふっ…………」 フルフル
華華「「うまい!」 」テーレッテレー
恵「」ブフゥ
明華「はい、それじゃメグちゃんが尭深のことで笑ってたってメッセージしておきますね」
恵「誰のせいですか誰の!!?」
と思ったら柿なんとかさんでしたか。ギヒッ