浩子「なんや、おねむの時間か」
宥「友香ちゃん友香ちゃん、こんなところで寝たら風邪ひいちゃうよぉ」 ユサユサ
友香「……ねむ…………」 ウトウト
浩子「こらあきませんわ、こいつここで寝る気や」
宥「むー……」
浩子「どうしましょ? まぁ別に一、二時間くらい寝かしといても……」
宥「ずるい! 私も一緒に寝る!」 毛布ガバー
浩子「ずるいてなに!?」
友香「ん……」 ムニャ
宥「ふふ、あったか~い、おやすみ~……」 ナデナデ
浩子「え、ちょ、松実先輩、練習メニューの打ち合わせは」
宥「……く~…………」 ムニャムニャ
浩子「……………………………………おやすみ~……」
浩子「…………なんやこれ」
泉「おはようござ~……」 トビラガチャー
浩子「ん、泉これなんとかせーや」
泉「は? これ?」
宥「……ぬく…………むにゃ……」 ZZZ
友香「……ん~…………」 ZZZ
泉「………………えっと」
浩子「これ」
泉「そういえば絹恵さんと井戸掘りにいく約束してたん思い出しましたわ」 クルッ
浩子「青年海外協力隊かなんかかアンタは」 ガシー
泉「いやまぁ冗談はともかく、二人ともぐっすりですねぇ」
浩子「マイペースやわホンマ」
泉「私やったら部室で寝てたら色々悪戯されそうでよう眠れなさそうやな……」
浩子「そらもう額に花牌のどれか書いて写真撮るわ」
泉「なんでこんなことで花牌とか絵心無駄に発揮してくるんですか」
浩子「そらもう後輩に対する愛情の発露よ」
泉「愛の形が歪みすぎている」
浩子「冗談やろ冗談、早よメニュー作り手伝ってや」
泉「はいはい…… でも普通一年に練習メニュー作らせんでしょ……」
浩子「一年は一年でも大学一年やったら甘えは許さん」
泉「まぁええですけど……」
宥「いいよぉ~…………」 ムニャムニャ
泉「寝言タイムリーやな!?」 ビクッ
友香「……ん、あ」
泉「お、起きたか」
友香「……えと、あー、ご、ごめんなさい?」
泉「なにが?」
友香「れ、練習メニュー考えてた途中で寝ちゃったんで……」
浩子「終わったしええよ、森垣に相談したかった部分は終わってたし、作業も泉が手伝ってくれたしな」
泉(素直に褒めてくれる船久保先輩って、なんかキモチ悪いわ……)
浩子「あ゛あ゛ん゛?」
泉「先輩、20歳の女性がしちゃいけない表情してます先輩」
友香「ごめんね泉、あとで何かごちそうするんでー」
泉「ええって別に気にせんでも」
浩子「それより森垣、寒うなかったんか? 起きとったうちも結構肌寒い感じやったんやけど」
友香「いや、むしろ暑いくらいで、それで目が覚めたんでー」
泉「いやいや、船久保先輩ともあろう人が、そんな心配いらんでしょ」
浩子「え? なんで?」
泉「……」 チョイチョイ
浩子「……?」
宥「んぅ~…………あったかくない……湯たんぽぉ~……」 ZZZ
浩子「…………」
泉「…………」
友香「…………」
浩子「…………森垣、もうちょい寝とくか?」
友香「…………いや、毛布もってきます」
泉(普通の敬語!?)