浩子「あー、久しぶりに雪降るかもしれんってニュースやっとったな」
絹恵「平野部だとあんまり雪降らんもんねぇ」
浩子「しかし土日か、約束キャンセルしたほうがええかもしれんな」
絹恵「ん? 誰かとデートにでも行くん?」
浩子「ちゃうわ、泉の奴が冬のセール行きたい言うとったから」
絹恵(デートやん)
浩子「使うの地下鉄やけど混みそうやしなぁ」
絹恵「雪で買ったもんベチャベチャになるかもしれんし、見送ったほうが賢明かもしれへんね」
浩子「ノースリーブの良さそうなんが売っとったから連れて行きたかったんやけどなぁ」
絹恵「雪の日に買いに行くのがノースリーブっていうのもちょっと色々おかしない?」
浩子「まぁ土日は大人しく引き籠っとくのが吉やろうな」
絹恵「え?」
浩子「え?」
絹恵「ロコちゃん何言うてんの! 大雪降ったら雪合戦せーへんでどうすんねん!」
浩子「こたつで雪見アイスする以上に大切なことなんかあるんか?」
絹恵「あ、ちょ、それはずるいわ、反則やんそれ」
浩子「なんの反則やねん」
浩子「ま、今日の夕方あたり降りだしかねんから、今日は早めに部室閉めて帰ったほうがええかもな」
絹恵「今日二人しかこーへんみたいやしな」
浩子「ん、それじゃとっとと帰ろか」
絹恵「あ、待って、このお茶飲んでから~」
浩子「別にゆっくり飲んでてもええで、鍵を閉めはするけど」
絹恵「鍵を閉めはするけど!?」
浩子「雪に閉ざされた密室で単独行動とか死亡フラグ以外の何物でもないな……」
絹恵「その場合犯人てまず間違いなく鍵を閉めた本人ちゃうん!?」
終電過ぎてるから厄介になるよ