
数絵「正門のところに初代学長の銅像があるじゃないですか」
恭子「今まで一度も10秒以上視界に収めたことあれへんけどな」
智葉「もう少し周囲に興味を持て」
数絵「で、その銅像でメイクの練習とかしてたら用務員さんに怒られてしまいまして」
智葉「お前はもう少し常識を持て」
数絵「ちゃんと下塗りのプライマー吹き付けてから塗りましたよ!」
智葉「誰が塗装の常識の話をしろと言った」
恭子「メイクとかいう次元超えとるわ」
恭子「あの銅像、メインストリートから外れたところに立っとるから目立たへんねん」
智葉「まぁ……その点は同意するがな」
数絵「目立たせてあげようという善意からくるイタズラだったんですよ」
智葉「ありがた迷惑っていう言葉知ってるか?」
恭子「イタズラ言うてもうてるやんけ」
数絵「……あれ、雪?」
恭子「おお、ホンマや、初雪やな」
智葉「予報で降るとは言っていたんだがな、まぁ、あまり本格的な降り方でなくて良かった」
恭子「なんや、ホコリが舞ってるみたいな小っさい雪やなぁ」
智葉「雪のロマンチック成分台無しだぞお前それ」
数絵「こうしちゃ居られねえ! 銅像に傘かぶせに行かないと!」
智葉「勘違いしているかもしれんが初代学長はお地蔵様ではない」
恭子「初代学長ってお礼に何持ってきてくれはるんやろな」
数絵「それはまぁ……たとえば……教授のイス的な……」
智葉「お前それ貰って嬉しいのか?」
何か迷走中という感じですなぁ。