ハオ「大丈夫ですか? 相当眠たそうに見えますが」
菫「夜更かしでもしたのか?」
誠子「いやぁ、昨夜ハオがなかなか寝かせてくれなくて……」
菫「なー!?」
ハオ「ですが、プリ○ュアについて知りたいと言い出したのは誠子ではないですか」
誠子「だからって過去シリーズ一気に観なくたってよかっただろ……」
菫「……想定以上にアホなことをやっていた」
ハオ「一日視聴会をしただけではまだまだ…… シリーズ全体の1/3も終わっていないのですよ?」
誠子「ほんとすいませんでした」
菫「どうした亦野、口調が変だぞ」
ハオ「映画も20本以上ありますよ」
誠子「」
菫「トドメをさすんじゃあない!」
誠子「っていうか、プ○キュアってそんなにシリーズあるのか」
ハオ「現在初代シリーズが始まってから10年以上経っていますからね」
菫「そんなに長い事やってるのか……」
ハオ「菫はプ○キュアを観ていたりはしなかったのですか?」
菫「ううむ、幼少期はあまりテレビを観たりしなかったんだ」
誠子(お嬢様だからなぁ……)
菫「というより、逆にハオはなんでこんなに詳しいんだ?」
ハオ「幼少時に母国で初代を観て大ハマリしてしまいまして」
菫「へぇ、中国でも放送してるのか、凄いな」
ハオ「ですが二つ目のシリーズ以降が一向に放送されなくて…… 以降は日本に来てからですね」
誠子「……へ? ハオが日本に来たのって」
ハオ「臨海に留学した時が最初ですね、日本行きが決まった時はもう大歓喜しましたとも」
菫「……一応聞くが、留学はあくまで麻雀が目的だったんだよな?」
ハオ「もちろんです」 ニコッ
誠子「ダメだこいつ、笑顔で全てをごまかそうとしてる」
ハオ「しかし、女の子であったなら普通は魔法少女に憧れるものなのでは?」
誠子「それは、まぁ、確かに」
ハオ「そう! それは菫がフリル満載の可愛い衣装が好きなのと同じ! 私は至って普通です!」
菫「いや今その話関係ないだろ!?」
ハオ「あ……すみません、本当はアルバイトで使用してるエプロンドレスはお嫌いでしたか?」
菫「そ、その、た、確かにあの制服は、き、嫌いではないというか、好んで着用してはいるが」
誠子「いやすいません、それ見てればわかります」
ハオ「働きながらたまに窓に映る服をみてニマニマしてましたもんね、知ってました」
菫「みみみみみみ見てたのか!!!??」
誠子「あの時店に居たお客さんとかマスターとか全員微笑ましい感じで見てましたよ」
菫「………………おうちかえる」
誠子「せんぱあああいいい!?」