友香「最近知ったんだけど、畳ベッドなんてものがあるらしいんでー」
泉「畳ベッド? なんやねんそれ」
友香「なんか、普通のベッドの板のところが畳になってて、その上に布団を敷くんだって」
泉「へぇー、なんか二度手間っていうか、それベッドの意味あるんかな」
友香「こう、日本人の心! みたいな」
泉「いや流石にそれだけの理由で畳使わんやろ、何か深遠な理由があるに違いない」
友香「説明しよう! スーパー日本人は畳の上で寝ることで、大往生を遂げることができるのだ!」
泉「スーパー日本人って何!!? っていうか『畳の上で死ぬ』ってそれ一種の慣用句やからな!?」
那岐「畳は通気性が良いからな、寝るときの湿気を逃がすことができるんじゃないか」
泉「あ、部長」
友香「おつでーす!」
那岐「うん、お疲れ様」
泉「でも畳ってそんなに通気性ええんですか?」
那岐「なんといっても畳表は植物だからな」
泉「ああ、なるほど」
友香「タタミオモテ?」
泉「畳は木の板に、なんて言ったらええんかな、ござみたいなのを巻いて作んねん、その巻くのが畳表な」
那岐「畳表はいぐさという植物で作られていてな、加工にはそれはそれは時間と労力がかかるそうだ」
友香「へぇー! 畳ってそんなに手のかかるものだったんでー」
泉「快適な住環境のため、昔は裏で職人が頑張って作ってたいうことやな」
那岐「うむ、表あるところ、また裏もある…… ということだな、畳表だけに」
泉「なんで魔王が最期にやられる時みたいなわけわからんこと言ってるんです?」
友香「そういえば家には畳がないんでー」
泉「うちもやな、全部フローリングや」
那岐「うーん、畳は いいぞ」
友香「新免センパイの家には畳あるんです?」
那岐「ああ、この季節なんかは、あえて冷房をつけないで寝転がったりしてるな」
泉「部長ってきっちりしてるから、家だと結構ダラダラしてたりしてるんちょっと意外かも」
那岐「家でまできっちりしてたら疲れてしまうだろ」 ハハハ
泉「違いないっすわ」 ククク
友香「泉は家だけじゃなくていつもダラダラしてるでしょー」
泉「いやそれお前だけには言われたないで!?」
那岐「はっはっは」
泉「いや否定してくださいよ部長!」
那岐「はっはっは」
泉「なにわろとんねんこの人ォ!?」