※咲-Saki- インハイ直後くらいの時間軸の二次創作SSです
第二回咲SS人気投票グランプリ「咲ワン」にエントリーするために書きました
※普段の更新とは色々趣が違うので、いつものやつについてはアバウトをどうぞ




京太郎「ちょっと思いついたことがあるんですけど言っていいすか」

まこ「あんたが思いついたゆうてマトモな内容言ったことがかつてあったじゃろうか」

優希「いや、ない」

京太郎「古文の反語表現やめろや」

優希「どうせのどちゃんのおっぱいがどうとかそんなやつだろー」

まこ「うわぁ流石にそりゃ引くわ」

優希「先輩申し訳ないじょ、私の躾が至らないばかりにこの犬が粗相を……」

京太郎「ねぇ俺まだ何にも言ってないんだけど」

まこ「じゃあ一応聞いちゃるが、いったい何を思いついたんじゃ」

京太郎「実は和って腰つきもけっこう凄」

優希「この犬ゥ!」



京太郎「だって三人だけしかいなくて、麻雀のメンツすら揃わなくて暇なんですもん」

まこ「言うとくがな、女子にそがぁな話振るからモテんのじゃぞ」

京太郎「ははは、流石に他の女子にこんな話できませんって」

まこ「そんな特別扱い全く嬉しゅうないわい」

優希「まぁ京太郎がアホでモテないのはもう世界の選択だからなぁ」

京太郎「非モテが運命づけられてるかのような言い方はガチで傷つくからやめろ」

優希「むしろモテなかったら京太郎じゃないじぇ」

まこ「そこがあんたのええところじゃから」

京太郎「褒め方が史上まれにみる適当さ」



まこ「まぁ確かに暇は暇じゃな、残りの三人は出かけとるわけじゃし」

京太郎「雑誌の取材でしたっけ? 国麻の注目選手特集とかなんとか」

優希「ふん! この片岡優希さまを差し置いて取材とはまったく見る目のない雑誌だじぇ」

京太郎「なんだよ、お前拗ねてるのか?」

優希「……インハイであの三人が凄く活躍してたのは分かってるからな」

まこ「まぁあんたの場合はインハイで当たった相手が悪すぎたゆうのもあると思うがな」

京太郎「先鋒でエースばかりだったしな、俺が言うのも違うかもしれないけど良くやってたと思うぞ」

優希「……それでも、結局みんなのお荷物だったのは事実だじょ」

まこ「……なんじゃ、まーだ分かっとらんかったんか」

京太郎「先輩?」

まこ「ええから、京太郎も聞きんさい」

京太郎「え、あ、はい」



まこ「ええか、団体戦っちゅうんはチームとして戦うっちゅうことじゃ」

京太郎「はい」

優希「…………」

まこ「……現時点の力量に差がないとまでは言わん、咲と和は個人で地区予選を抜けたわけじゃしな」

まこ「それでも、団体戦で清澄が優勝できたのはな……」

まこ「……あんたがチャンピオン含めた各校の先鋒と互角に渡り合ってくれたからじゃ」

まこ「……むしろ後輩にそんな重責を任せてしもうたわしらふがいないっちゅうか……」

京太郎「大丈夫ですよ! 俺はインハイの準決で留学生の一年に凹まされた先輩可愛いと思いました!」

まこ「ぶっとばされたいんかクラァ!」



まこ「はぁ、とにかくな、一緒に戦っとったわしらはあんたを頼りないなんて思ったことはないで」

まこ「恐らく和や咲、それに部長もな……その評価ばかしじゃあ不服か?」

優希「……先輩、ありがとう」

京太郎「優希が素直に謝るなんて珍しいですよねぇ」ニヤニヤ

まこ「ふふ、よっぽど悩んでおったんじゃろうなぁ」ニヤニヤ

優希「ぬ、ぬがーーー!」/////

京太郎「まぁ優希がそれを言うなら全国に出てない俺のほうがよっぽどアレって話なんだけどな」

優希「そ、それはその……すまん」

まこ「あんただってそうじゃぞ京太郎、清澄高校麻雀部全員で掴んだ勝利ってな」

まこ「それにあんたらまだ一年じゃろが、一年後二年後にどうなっとるかなんて誰にも分からんぞ」

京太郎「はぁ、そういうモンですかね」

まこ「そりゃそうよ、始めたばかりでなんでもええがぃにいく事ばかりじゃないわ」

京太郎「映画がなんですって?」

まこ「……いや、別に気にしとらんならもうええわ、うん」



和「お疲れ様です、ただいま戻りました」ガチャ

咲「うう……もうインタビューとか嫌だよぉ……」ゲッソリ

久「おっつかれ! いやぁ疲れたわー、まこお茶ちょーだい!」

優希「三人ともお疲れだじぇ!」

まこ「お疲れなのは分かるが自分で淹れんさい」

久「ちぇー、まこのお茶が飲みたかったのに」

まこ「この部長は口が減るっちゅうことはないんか」

和「インタビューでは一番喋ってたはずなんですけれど」

咲「部長は凄いなぁ……」

京太郎「あんなの見習わなくていいぞ」

久「ふーん? 須賀君かなり挑戦的じゃないそれぇ?」ギリギリ

京太郎「ちょ、部長部長! こめかみにアイアンクローは駄目! らめれすぅ!」ギブギブ

和「見習わないでくださいね、須賀君の反応込みで」

咲「え、あ、うん」

久「和と咲まで!?」



優希「…………ふふっ、そうだな、悩んでるなんて私らしくなかったじぇ」

和「優希? どうかしましたか?」

優希「なんでもないじぇ! 国麻では負けないからな、のどちゃん、咲ちゃん!」

和「長野Bチームで引き続き同じチームですが」

優希「それでもだ!」

咲「……? どういうこと?」

京太郎「まぁわからないなら別にそれでもいいだろ、な、優希」

優希「そういうことだな! 国麻が楽しみで仕方ないじょ!」

咲「……………………????」



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