揺杏「お、京ちゃん」
由暉子「こんにちは」
京太郎「この二人がそろって部室にいるって珍しいんじゃないですか?」
由暉子「確かにあまりなかったかもしれませんね」
揺杏「別に仲悪いどころか普通に仲良いよ、というか普段チカセン含めて結構連絡とってるし」
京太郎「へぇ、仲良いんですね」
由暉子「私があまり部に顔を出せないのが悪いのですが……」
京太郎「まぁしょうがないよな、というか、普段からテレビでユキを観てるから居ないイメージがない」
由暉子「観てくださっているんですか、嬉しいです」
揺杏「……あれ、二人って結構仲良かったんだっけ? ユキ呼びしてるし」
京太郎「まぁ、同級生ですからね」
由暉子「おっ、お友達ですから」 カアァ
京太郎「なんで顔を赤らめてんの」
由暉子「だ、だって、男の子のお友達なんて初めてで」
揺杏「…………京ちゃん、一応チカセンに知られないようにしなよ、過保護だし」
京太郎「OK揺者、-Toki-に落ち着け、何か誤解をしている」
由暉子「? 誤解、ですか? ちゃんとお友達ですよ?」
揺杏「いや、うん、分かってるって、お友達っていうテイな、分かった分かった」
京太郎「ちげえ! 話聞いてくださいよ!」
揺杏「それじゃ私帰るから、あとは若い者同士で……」
由暉子「揺杏先輩も十分お若いですよ」
揺杏「若作りしてる扱いされてるんですけど!? 事実若いよ!?」
京太郎「自分でフったネタでしょうが!」
揺杏「まぁ京ちゃんはヘタレだからそんなことはないだろうとは思ってたケドね~」
京太郎「あまり嬉しくない信頼のされ方だ……」
由暉子「ところで揺杏先輩、誓子先輩と連絡はどうしましょうか?」
揺杏「あー、うん、どうしようか、なんか面倒になってきたかも、二人で行っちゃう?」
由暉子「それは流石に可哀そうな気がしますが」
京太郎「桧森先輩ならさっき学部の事務室で見ましたよ」
揺杏「えっマジで、まだやってたのかよ」
京太郎「あれってなにやってるんです?」
由暉子「水曜日の麻雀部活動許可を出してるんです」
揺杏「今後由暉子の予定的に水曜日が空けられる事になりそうだから、部活の日を変えられないかってね」
京太郎「マジか、ユキ良かったな」
由暉子「はい、私も仕事がなければなるべく来たかったので……」
京太郎「でも、他の部員に知らせなくていいんですか?」
揺杏「もちろん部長さんと相談済みだよ、っていうかあのチカセンがそんな根回ししてないはずないでしょー」
京太郎「違いないですね、あの細かいことにいちいちよく気が付く桧森先輩なら!」
揺杏「そう! 色々見つけてはいちいち小言を言うのが趣味のチカセンなら!」
誓子「ふぅん」
京太郎「…………」
揺杏「…………」
由暉子「あ、お疲れ様です」
誓子「あ、ユキ、さっき受理されたから、たぶん来週あたりから水曜日も部活出来るんじゃないかしら」
由暉子「ありがとうございます!」
京太郎「良かったなユキ!」
揺杏「めでたいなユキ! これは今から祝杯を挙げに行かなきゃな!」
京太郎「揺杏先輩ナイスアイディア! さっそく行きましょう!」
揺杏「そうすっか!」
誓子「二人とも、ステイ」
二人「「はい」」
誓子「正座」
二人「「はい」」